こんちには、つかさ住設です。
住宅設備に関わらず、自動車など
色々な分野で共通していることの1つが、
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メンテナンスが高い、もしくはできない
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ということだと思います。
よく聞く話ですが、
ひと昔前は、自動車が故障した時、
近所の自動車整備業者にお願いすれば
大体直せたそうです。
しかし、最近の自動車は
・ディーラーに持って行って
・コンピューターで診断をして
・部品を選定し交換する
オイル交換などの簡単なメンテナンス以外は
”ディーラーでないと修理できない”状態になっているそうです。
住宅設備もそれと似たような状態になっていて、
基本的にはメーカーのお抱えメンテ業者でないと
器具の修理は難しくなっています。
厳密には、
故障した機械のフローチャートを見て、
故障の原因を特定し、部品を仕入れて、部品交換をすれば
直すことは可能です。
しかし、何百という数の部品を選定し、
取り寄せ、何百という数のビスを外し交換する、
というのは至難の業です。
なので、最近では器具の故障=メーカー手配もしくは
器具がある程度の使用年数であれば取替えてしまう、
という対応が多くなっています。
(もちろん簡単に直せるところもあるので
そういった場合は自分で直します)
メーカーに修理依頼をすると基本的に高いです。
それが良い悪いという話ではありませんが、
メーカーが修理に動くと、
”直る直らないに関わらず”
必ず、『出張費』と『点検調査費』を請求されます。
彼らはそれで生計を立てているので、
・器具が古すぎて部品が入手できない
・概算の修理費が高くて、それなら取替えようとキャンセルになった
などの理由で修理できなかった場合、
「修理していないのでタダで」
というわけにはいきません。
なので、1回メーカーの修理を依頼すると
4千円~5千円はかかります。
そして、実際修理をするとなると、
その他に『部品代』と『技術料』が加算されるので、
すぐに終わるような修理でも、大体1万5千円くらいはかかるのです。
なので、
「メーカー修理は高いのでやめましょう」
と言いたいのではなく、
何が言いたいのかというと、、、
【シンプルが一番】
ということです。
例えば、キッチンやお風呂についている水栓でいうと、
今は使い勝手の良い”シングルレバー水栓”が
主流になっています。
これです↓↓
シングルレバーは、レバーを上げれば水が出て、
下げれば止まります。
そして、左に回せばお湯になり、右にすると水になります。
なので、例えば指を怪我してしまっている時や
洗い物中で手が泡だらけになっている時には
とても重宝する水栓です。
しかし、便利な分、メンテナンスにはお金がかかります。
長年使っていくとどうしても中の部品(特にゴムパッキン)が
消耗して水が漏れてくることが多いです。
「そしたらゴムパッキンだけ替えればいいのでは?」
と思うかもしれませんが、
それが、このシングルレバー水栓では難しいのです。。
この水栓の中には、ゴムパッキンとくっついている
”カードリッジ”という部品が入っています。
そのカードリッジを取り替えることで、
大体の水漏れが直ります。
しかし、このカードリッジは1個7~8千円します。。
新品の水栓は1万5千円くらいなのに・・・。
しかも、10年以上使っている水栓は
ネジ部が固着してしまって回らない=交換できない
場合もあるので、そうするとそのカードリッジは
無駄になります。
さらに悪いことに、カードリッジはメーカーや品番によって
専用のものになるので他で使える可能性が低いです。
なので、そのリスクを抱えながら部品交換をするよりは
水栓自体を交換してしまおうという話になりがちなのです。
結果、『メンテナンスできない』となるのです。
では、ひと昔前の水栓はどうかと言うと、
こんなのが主流でした↓↓
これは”2ハンドル混合水栓”といって、
水側・お湯側各々のハンドルを回して使うタイプの水栓です。
このハンドルタイプは、年数が経ってくると
・握力が弱くなってきたご高齢の方
・女性の方
にはハンドルが固くなって水が止めにくくなったり
回すことが大変になったりするので、
正直、不便です。
でも、この水栓は昔ながらの”シンプル”な構造になっているので
メンテナンスが楽&超安く済みます。
どこから水が漏れているか?によって必要な部品が変わるのですが、
大体ゴムパッキン系の部品で修理が可能です。
部品代はおよそ100円~300円程度です。
そして、パッキンの交換は自分で簡単にできます。
最近ではホームセンターに部品から工具からすべて
置いてありますし、親切な説明書きもあります。
これは近所のホームセンターに出ていた説明です。
本当に感心して、ついつい写真を撮ってしまいました(笑)↓↓
こんな感じで原因が簡単に特定でき、かつ部品も安く
自分ですぐ交換ができるのです。
なので、【シンプルが一番】ということになるのですが、
とはいえ、
「つかさ住設さん、修理が簡単に安くできるのはわかったけど、
使いにくいのは嫌だよ。何か良い方法ない?」
と思う方も多いと思います。
そこで僕のオススメは、
『ハンドルをレバーに替える』この部品です↓↓
ハンドルを外して、このレバーを付けることで
レバーを左右に振るだけで、水が出たり止まったりしてくれます。
ちなみにこのレバーは2000円くらいだったと思います。
このレバー式蛇口は、最近出始めたのかというと
そうではありません。
実は、飲食店などの厨房では昔から当たり前に使われています。
やはり業務用として使われている器具というのは、
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使い勝手とメンテナンスが両立している
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コスパの高い商品なんだなと改めて思いました。
・・・
いかがでしたでしょうか?
時代は『より便利により快適に』と動いていますが、
ふと立ち止まって長期的な視点で考えると、
より自分に合った選択ができるのかもしれません。
あなたの今後の参考になったら嬉しいです!
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました!
ではまた!
つかさ住設 加藤
追伸:
つかさ住設では、水廻り設備の取替えから
リフォームまでご相談をお受けしております。
長い目でみて無駄のない設備選定のご提案を
させていただいておりますので、
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