時代に逆行するとメンテナンスが安くなる理由とは?

投稿者: | 2017-10-02

こんちには、つかさ住設です。

住宅設備に関わらず、自動車など
色々な分野で共通していることの1つが、

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メンテナンスが高い、もしくはできない
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ということだと思います。

よく聞く話ですが、

ひと昔前は、自動車が故障した時、
近所の自動車整備業者にお願いすれば
大体直せたそうです。

しかし、最近の自動車は

・ディーラーに持って行って
・コンピューターで診断をして
・部品を選定し交換する

オイル交換などの簡単なメンテナンス以外は
”ディーラーでないと修理できない”状態になっているそうです。

住宅設備もそれと似たような状態になっていて、
基本的にはメーカーのお抱えメンテ業者でないと
器具の修理は難しくなっています。

厳密には、

故障した機械のフローチャートを見て、
故障の原因を特定し、部品を仕入れて、部品交換をすれば
直すことは可能です。

しかし、何百という数の部品を選定し、
取り寄せ、何百という数のビスを外し交換する、
というのは至難の業です。

なので、最近では器具の故障=メーカー手配もしくは
器具がある程度の使用年数であれば取替えてしまう、

という対応が多くなっています。
(もちろん簡単に直せるところもあるので
そういった場合は自分で直します)

メーカーに修理依頼をすると基本的に高いです。

それが良い悪いという話ではありませんが、
メーカーが修理に動くと、

”直る直らないに関わらず”

必ず、『出張費』と『点検調査費』を請求されます。

彼らはそれで生計を立てているので、

・器具が古すぎて部品が入手できない
・概算の修理費が高くて、それなら取替えようとキャンセルになった

などの理由で修理できなかった場合、

「修理していないのでタダで」

というわけにはいきません。

なので、1回メーカーの修理を依頼すると
4千円~5千円はかかります。

そして、実際修理をするとなると、

その他に『部品代』と『技術料』が加算されるので、
すぐに終わるような修理でも、大体1万5千円くらいはかかるのです。

なので、

「メーカー修理は高いのでやめましょう」

と言いたいのではなく、
何が言いたいのかというと、、、

【シンプルが一番】

ということです。

例えば、キッチンやお風呂についている水栓でいうと、

今は使い勝手の良い”シングルレバー水栓”が
主流になっています。

これです↓↓

シングルレバーは、レバーを上げれば水が出て、
下げれば止まります。

そして、左に回せばお湯になり、右にすると水になります。

なので、例えば指を怪我してしまっている時や
洗い物中で手が泡だらけになっている時には
とても重宝する水栓です。

しかし、便利な分、メンテナンスにはお金がかかります。

長年使っていくとどうしても中の部品(特にゴムパッキン)が
消耗して水が漏れてくることが多いです。

「そしたらゴムパッキンだけ替えればいいのでは?」

と思うかもしれませんが、
それが、このシングルレバー水栓では難しいのです。。

この水栓の中には、ゴムパッキンとくっついている
”カードリッジ”という部品が入っています。

そのカードリッジを取り替えることで、
大体の水漏れが直ります。

しかし、このカードリッジは1個7~8千円します。。
新品の水栓は1万5千円くらいなのに・・・。

しかも、10年以上使っている水栓は
ネジ部が固着してしまって回らない=交換できない
場合もあるので、そうするとそのカードリッジは
無駄になります。

さらに悪いことに、カードリッジはメーカーや品番によって
専用のものになるので他で使える可能性が低いです。

なので、そのリスクを抱えながら部品交換をするよりは
水栓自体を交換してしまおうという話になりがちなのです。

結果、『メンテナンスできない』となるのです。

では、ひと昔前の水栓はどうかと言うと、

こんなのが主流でした↓↓

これは”2ハンドル混合水栓”といって、
水側・お湯側各々のハンドルを回して使うタイプの水栓です。

このハンドルタイプは、年数が経ってくると

・握力が弱くなってきたご高齢の方
・女性の方

にはハンドルが固くなって水が止めにくくなったり
回すことが大変になったりするので、
正直、不便です。

でも、この水栓は昔ながらの”シンプル”な構造になっているので
メンテナンスが楽&超安く済みます

どこから水が漏れているか?によって必要な部品が変わるのですが、
大体ゴムパッキン系の部品で修理が可能です。

部品代はおよそ100円~300円程度です。

そして、パッキンの交換は自分で簡単にできます。

最近ではホームセンターに部品から工具からすべて
置いてありますし、親切な説明書きもあります。

これは近所のホームセンターに出ていた説明です。
本当に感心して、ついつい写真を撮ってしまいました(笑)↓↓

こんな感じで原因が簡単に特定でき、かつ部品も安く
自分ですぐ交換ができるのです。

なので、【シンプルが一番】ということになるのですが、

とはいえ、

「つかさ住設さん、修理が簡単に安くできるのはわかったけど、
使いにくいのは嫌だよ。何か良い方法ない?」

と思う方も多いと思います。

そこで僕のオススメは、

『ハンドルをレバーに替える』この部品です↓↓

ハンドルを外して、このレバーを付けることで
レバーを左右に振るだけで、水が出たり止まったりしてくれます。

ちなみにこのレバーは2000円くらいだったと思います。

このレバー式蛇口は、最近出始めたのかというと
そうではありません。

実は、飲食店などの厨房では昔から当たり前に使われています。

やはり業務用として使われている器具というのは、

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使い勝手とメンテナンスが両立している
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コスパの高い商品なんだなと改めて思いました。

・・・

いかがでしたでしょうか?

時代は『より便利により快適に』と動いていますが、
ふと立ち止まって長期的な視点で考えると、

より自分に合った選択ができるのかもしれません。

あなたの今後の参考になったら嬉しいです!

今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました!

ではまた!

つかさ住設 加藤

追伸:

つかさ住設では、水廻り設備の取替えから
リフォームまでご相談をお受けしております。

長い目でみて無駄のない設備選定のご提案を
させていただいておりますので、
お気軽にお問い合わせくださいませ。

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